鳥籠。

この前読んだ「バードケージ」@清水義範という本の話。

電車に轢かれそうな人を助けたらその人が会社の社長で、生きることとお金に絶望していた社長はこの勇敢な若者にお金を渡して自由に使わせたら自分とは違う生き方とかお金の魅力とかを見せてくれるんではなかろうかと夢想して若者に1億円を渡して3ヶ月で使い切れというゲームを持ちかける話。
話自体は凄く綺麗に終わったのでなんかむかつきました。
きっとこの終わり方にむかつく人は捻くれてるんだろうなぁ。
なんて言うんだろう。こう、進研ゼミ的な。

んで、1億円を3ヶ月ですよ。
この本を読む限り、僕ら小市民にとって1億円というのは到底使いきれる額ではないわけで。
ちなみにいくつかルールがあり、家とかのあまりに大きすぎる金額は不可。
あとあまりに無謀すぎるギャンブルも不可。ディープインパクト一点買いとか。
株とか投資とかで増やそうとするのも不可。
基本的に自分が楽しむために使うこと。

とかゆー感じで色々と考えてみたところ、僕が今欲しいものを片っ端から買い漁ったとしても、1億円という観点から見るとはした金でしかないんだなぁ、と。
「297万円しか使わなかった」という一文を見てちょっと切なくなった。

時間を売らずに金が欲しい。